一般財団法人環境イノベーション情報機構
京セラ、太陽電池などを製造するメキシコグループ企業が同国で最高位の環境賞受賞
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2016.08.09 【情報源】企業/2016.08.04 発表
KMXは、同国で最高位の環境賞「Excelencia Ambiental(エクセレンシア・アンビエンタル)2016」を受賞した。同社は京セラのメキシコグループ企業で、太陽電池モジュールや半導体用セラミックパッケージを製造している。同国の環境保護連邦建設庁から贈られた。京セラグループ初となる。省エネや資源の有効利用、排水リサイクル活動が認められた。KMXは1987年の設立で通信基地局向けセラミックパッケージを手掛け、2004年に太陽電池モジュールの生産を始めた。環境配慮に力を入れ、環境負荷や対策の成果を毎月評価する審査委員会を設けて取り組みを進めている。今回、省エネや資源有効利用、排水リサイクルの推進に加え、工場を挙げた環境保全や地域貢献活動が総合的に評価された。
KMXは、工場の屋根に出力100kWの太陽光発電システムを設置しているほか、照明設備に消費電力量を抑えられるLED(発光ダイオード)や人感センサーを導入して省エネを図っている。資源の有効利用に関しては、廃棄容器のラベルを識別しやすい色に統一して写真入りで内容を表示しする。これにより分別を徹底することで、産業廃棄物と一般廃棄物を削減する。
排水リサイクルについては、製造工程で使う水量を稼働状況に応じて細かく制御する流量調節弁を入れるとともに、多くの排水が再利用できるようにろ過装置を改善した。社員たちはペーパーレスや植林に取り組む。さらに、中高生を対象にした地元主催の環境啓発イベントにも参加し、環境への理解を深めてもらうためKMXの活動を紹介している。