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環境ニュース[国内]

三菱重工、グループ企業が船舶用の高効率発電システムを開発、初号機が運転開始

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2016.04.18 【情報源】企業/2016.04.13 発表

 三菱重工舶用機械エンジンは、船舶用の高効率発電システム「ORC」を開発した。同社は、三菱重工業グループで船舶用エンジン・機械を手掛けている。低温の熱源をできる限り有効に回収・活用して電力を発生させるORCシステムは、初号機が世界最大のコンテナ船団を持つデンマークの海運会社、マースクラインの船舶に搭載されて運転を始めた。

 ORCシステムは主機エンジンの約85℃ある冷却水の排熱を利用して発電する。初号機の出力は125kWとなる。このシステムを導入することで船内に搭載された発電機エンジンの負荷を下げることができ、船舶から排出されるCO2の削減につなげられる。三菱重工舶用機械エンジンは船舶全体のエネルギー効率の向上を目的にORCを開発した。

 ORCの初号機搭載に先立ち、提携先の工場で試験機の性能試験を完了しているほか、検査機関の一般財団法人日本海事協会と、同ロイド船級協会の承認も2015年に取得した。ORCの運転を始めたマースクラインは世界最大級の海運複合企業、A.P.モラー・マースクの傘下で、グループは世界各地で石油・ガス採掘事業なども展開している。

 三菱重工舶用機械エンジンはORCに加え、2ストロークの低速エンジン、過給機、プロペラ、ボイラー・タービン、デッキクレーン、甲板機械、舵取り機など、幅広い船舶用機械・エンジンのラインアップを保有する。今後も、船舶のエネルギー効率を改善する省エネ・環境ソリューションを提案し、資源の有効利用と環境負荷の低減を図る。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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