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環境ニュース[国内]

新築住宅の室内化学物質濃度 13年度は12年度に比べ低減傾向

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2002.09.05 【情報源】国土交通省/2002.09.05 発表

 国土交通省は平成13年度の室内空気中の化学物質濃度実態調査結果をとりまとめ、公表した。
 13年度調査は、(1)12年度の実態調査でホルムアルデヒド・トルエンの濃度が室内濃度指針値を超えた住宅に対する追跡調査(夏期・冬期)と、(2)新築住宅についての新規の実態調査(夏期)を行なった。
 このうち12年度に指針値を超過していた住宅への追加調査では、13年度夏期調査の段階で、超過住宅の割合が、ホルムアルデヒドで調査件数の28.7%、トルエンで5.7%まで減少。冬期調査ではさらに、0.5%と2.6%まで激減した。なおこの結果について国土交通省は、健材に含まれる化学物質の発散が時間と共に進んだことと、換気に留意するなど住まい手の対策が進んだためと見ている。
 また、新規の実態調査はホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンの5物質について測定を行ったところ、ホルムアルデヒドの対象住宅での平均濃度は0.050ppm(12年度0.073ppm)、トルエンの平均濃度は0.023ppm(12年度0.041ppm)、キシレンの平均濃度は0.009(12年度0.006ppm)、エチルベンゼンの平均濃度は0.010(12年度0.005ppm)、スチレンの平均濃度は0.002ppm(12年度実施なし)となった。
 キシレン以外は12年度に比べ濃度が低減する傾向がみられたが、国土交通省ではその理由をシックハウス問題に配慮した建材が採用されるようになったためと考察している。
なお国土交通省では平成14年度も12・13年度で指針値を超過した住宅の追跡調査と新築住宅の実態調査を実施する方針で、調査対象となる新築住宅については、(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターで、公募を受け付けている。【国土交通省】

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