一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

川崎重工など、「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構」が本格活動を開始

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.04.11 【情報源】企業/2016.04.01 発表

 川崎重工業が岩谷産業、電源開発(Jパワー)、石油メジャーのロイヤルダッチシェル日本法人、シェルジャパンと設立した技術研究組合「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA=ハイストラ)」が、4月1日に本格的な活動を始めた。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)実証事業の実施主体となる。

 HySTRAはCO2排出のない水素供給網の構築・商用化に向け、水素製造、輸送・貯蔵、利用に必要な技術の確立と実証を狙いに2月に立ち上げた。川崎重工と岩谷産業、Jパワーが2015年6月にNEDOに採択されて実施してきた「未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業」を今回、シェルジャパンを加えたHySTRAに移管する。

 HySTRAは川崎重工の執行役員が理事長を務める。「褐炭ガス化技術」と、「液化水素の長距離大量輸送技術」「液化水素荷役技術」の2つのパートで構成し、2020年度までに各パートの技術実証と商用化への課題抽出を目指す。川崎重工は岩谷産業、シェルジャパンとともに液化水素の長距離大量輸送技術・液化水素荷役技術の実証を担当する。

 川崎重工が持つLNG液化天然ガス)貯蔵・受け入れ基地建設などの極低温での機器供給の経験と、岩谷産業が国内唯一の液化水素製造・供給事業者として保有する技術、ロイヤルダッチシェルのLNG船運航実績を組み合わせる。Jパワーは石炭ガス化複合発電の技術を生かして褐炭ガス化技術を実証する。各社の強みをHySTRAに持ち寄って研究を行う。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース