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環境ニュース[国内]

東芝、自立型水素エネルギー供給システムをJR東日本から受注、南武線の駅に設置

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2016.03.29 【情報源】企業/2016.03.24 発表

 東芝は、JR東日本から自立型水素エネルギー供給システム「H2One(エイチツーワン)」を受注した。南武線の武蔵溝ノ口駅(川崎市高津区)に設置され、2017年春の稼働開始を予定する。JR東日本が展開する環境配慮型の省エネ駅「エコステ」の一環で取り組む。今回東芝は、H2OneのBCP(事業継続計画)モデルを受注した。
 H2Oneは、再生可能エネルギーと水素を活用して、CO2の排出なく電力を安定的に供給するシステムだ。太陽光発電システム、蓄電池、水素製造装置、水素貯蔵タンク、純水素燃料電池で構成する。BCPモデルは、地震などの災害時にライフラインが途絶えても、系統電源に頼ることなく必要なエネルギーが自給自足できる。
 武蔵溝ノ口駅では、屋上に設置した太陽電池パネルから供給される電力で水素を製造して水素タンクに貯蔵する。災害時には水素タンクの水素を使って燃料電池で発電し、駅舎の照明などに必要な電力を供給する。電力は平常時にも供給する。水素の製造量、蓄電量、発電量などは、水素エネルギー管理システムで制御する。
 エコステは省エネ、再生可能エネルギーなどの環境技術を導入した駅を指す。JR東日本と川崎市は、エコステに燃料電池を活用することをはじめ、水素エネルギーの利用を進めている。東芝も川崎市の施設でH2Oneの実証を行っていて、エコステとの親和性の高さから受注が決まった。東芝は今後も、各種の用途でH2Oneの受注を目指す。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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