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環境ニュース[国内]

JFEエンジ、ドイツメーカーの環境対応型船舶用エンジンを販売、内航船に展開

大気環境 交通問題】 【掲載日】2016.03.25 【情報源】企業/2016.03.22 発表

 JFEエンジニアリングは、ドイツのエンジンメーカー、MANディーゼル&ターボが製造する環境対応型船舶用エンジンを日本で販売する。国内の貨物輸送だけに使われる内航船向けに展開し、アフターサービスも手掛ける。同社と契約を締結した。中速DF(デュアルフューエル)エンジンと、中速CR(コモンレール)エンジンを取り扱う。
 DFエンジンはLNG液化天然ガス)と一般的な燃料の重油の両方が燃料になる船舶用エンジンで、燃料を選択して使用できる。燃料変更は、エンジン負荷が15〜100%の状態で容易になる。LNGを主燃料にすることで有害排ガスを大幅に低減する。重油と比べて硫黄酸化物(SOx)排出をほぼ100%、窒素酸化物(NOx)排出を85%、CO2排出を20%削減する。
 コモンレールは、高圧化した燃料を蓄えて各燃料噴射装置へ均一に供給するシステムのこと。電子制御で燃料の噴射圧力や時期、量をきめ細かくコントロールして最適な燃焼を実現する。CRエンジンの燃料は重油で、燃料噴射を電子制御にしたことで重油の消費量が抑制できるため、燃費の向上とばい煙の低減が期待できる。
 JFEエンジが日本で販売する中速DFエンジンの出力レンジは3180〜1万8000kW、中速CRエンジンでは3600〜2万1600kWになる。環境規制に対応する船舶用エンジンを供給してニーズに応え、日本の海運業界を支える。JFEエンジは中速ディーゼルエンジンをライセンス製造・販売しているが、新たにMANの2種類を加えてラインアップを広げる。【JFEエンジニアリング(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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