一般財団法人環境イノベーション情報機構
カゴメ、ベビーリーフ菜園を山梨県北杜市に開設、農業振興連携協定を県と締結
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2016.03.22 【情報源】企業/2016.03.15 発表
カゴメは、ベビーリーフを生産する菜園を山梨県北杜市に、11月をめどに開設する。首都圏に向けた供給拠点として活用し、今後見込まれる市場拡大に対応する。これに合わせて農業の振興と発展に関する連携協定を同県と締結し、県産農産物の生産増と、農産物を生かした商品開発などで連携施策を推進する。ベビーリーフは野菜の幼葉で、健康によい効果をもたらす成分が含まれるうえ、食感がやわらかく、サラダやさまざまな料理のトッピングで生のまま食べられる。ベビーリーフやトマトを使用したパックサラダの市場は、健康面に加えて単身、2人世帯の増加を背景に広がり、水洗いするだけで包丁を使う必要のない簡便性も評価されている。
国内のベビーリーフ市場は約100億円の規模があり、1人あたりの年間消費量は約18gだ。今後は、欧州と同水準の1人年間50gに需要が拡大し、市場規模は2020年ごろに300億円程度に増えるとカゴメは予測している。そのため首都圏に近い北杜市に、ベビーリーフの生産・供給拠点を新たに設けることにした。
菜園は約2.5haの栽培面積があり、12月の出荷を予定する。カゴメは現在、出資する大規模有機栽培会社からベビーリーフの供給を受け、単品とパックサラダを展開している。新菜園を通して、パックサラダとベビーリーフの事業を成長させる。山梨県との協定は、生産と消費の拡大や、食育、雇用創出、農業の担い手育成が含まれる。【カゴメ(株)】