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環境ニュース[国内]

東芝、自立型水素供給システムをハウステンボスのホテル2期棟に納入

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2016.03.18 【情報源】企業/2016.03.14 発表

 東芝は、自立型水素供給システム「H2One(エイチツーワン」を、テーマパーク事業のハウステンボス(長崎県佐世保市)が運営するハウステンボスの最先端ホテル「変なホテル」(同市)の2期棟「ウエストアーム」に納入した。再生可能エネルギーと水素を活用することで、CO2を排出することなく安定的に、ホテルに電力を供給する。3月14日に運転を始めた。
 H2Oneは独自の水素EMS(エネルギー管理システム)を利用する環境配慮型のエネルギー供給システムで、変なホテルのシステムは太陽光発電、蓄電池、水素製造装置、水素吸蔵合金タンク、純水素燃料電池で構成する。日照時間が長い夏に太陽光発電で発電し、発電した電気の余剰電力で水を電気分解して水素を作る。
 タンクにためた水素を利用して日照時間が短い冬に純水素燃料電池で発電する。太陽光発電と水だけで、年間を通じてホテル1棟12室分の電力が賄える。太陽光発電は62kWの出力があり、電力は1800kWhためられる。水素を高密度で貯蔵できるタンクを採用した。従来の水素貯蔵タンクと比べて10分の1以下のサイズに小型化し、省スペース化を図った。
 変なホテルは2015年7月に開業した。フロント、ポーター、クロークなどのホテル業務をロボットが行う先端技術が特長で、環境にも配慮している。新たに、地元や九州各地域のスギ材を使った木造タイプの2期棟(72室)を建設し、3月15日にオープンした。東芝は変なホテル2期棟の運転開始を弾みに、水素関連事業に注力し、H2Oneの展開を強化する。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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