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環境ニュース[国内]

積水ハウス、大阪の超高層マンションに大阪ガスと共同で燃料電池次世代システム導入

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2016.02.29 【情報源】企業/2016.02.24 発表

 積水ハウスは、大阪市に開発する超高層マンション2棟に、大阪ガスと共同で、家庭用燃料電池「エネファーム」の新型「type(タイプ)S」を活用した次世代エネルギーシステムを導入する。CO2排出量と一次エネルギー消費量を大幅に削減する。タイプSは、機器の小型化と耐風性能の向上によって、超高層マンションのバルコニーへの設置も可能だ。
 大阪市北区に2019年1月完成予定の「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」(39階建て・住戸298戸)と、同市中央区に2019年7月完成予定の「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」(38階建て・住戸245戸)の全戸に新型燃料電池を設置する。集合住宅は1戸あたりの屋根面積が小さく、太陽光発電でのCO2排出削減が困難なため、燃料電池を入れる。
 従来の燃料電池は、電力消費量が少ない家庭では発電能力が十分に活用されなかった。新型は消費電力量に関わらず、24時間700Wで定格出力運転し、余剰電力を大阪ガスに売電できるようにする。定格出力運転によって利用できる排熱も増え、熱利用を多様化して、快適な暮らしを提案する。従来のマンションと比べ、一次エネルギー消費量を約25%削減する。
 新型燃料電池を全戸に導入する超高層マンションは世界初で、多様な居住者に利点があり、超高層マンションで実施するCO2排出量の削減手法として先進的だという。マンションではこのほか、停電対応コージェネレーション熱電併給)とLPG(液化石油ガス)での非常時の電力供給や、光ダクトシステムを使った自然光利用などの取り組みも計画する。【積水ハウス(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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