一般財団法人環境イノベーション情報機構
ソニー、子会社が競技場の芝の新たな育成・管理手法を検証、LEDシステムを使用
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2016.02.25 【情報源】企業/2016.02.17 発表
ソニービジネスソリューションは、運動競技場の天然芝(スポーツターフ)に関する新たな育成・管理手法の検証をサッカー場「豊田スタジアム」(愛知県豊田市)で実施する。同社は、ソニー100%子会社でソニーの業務用製品を中心にしたソリューション事業を手掛けている。同検証は、サービス展開している天然芝成長促進用のLED(発光ダイオード)システムを使う。このシステムは「BRIGHTURF(ブライターフ)」で、ソニービジネスソリューションが2015年8月に提供を始めた。育成・管理手法の検証は、豊田スタジアムの運営会社、豊田スタジアムとともに、同社が保有する芝育成・管理の独自ノウハウを合わせて実際のフィールドで行う。スポーツターフへの高い負荷に耐えられるような芝の強化を目指す。
ブライターフは、植物の光合成に適したな色のLED素子を搭載している。芝の種類に応じて照射条件を最適化して、少ない消費電力で芝の成長を促す。軽量アルミ合金製のフレームを採用したコンパクトな形状で、運搬や収納がしやすく、芝面に損傷を与えない構造にした。競技場の環境に合わせた運転パターンの診断やコンサルティングを含む、月額サービスで提供している。
検証では、豊田スタジアムが蓄積してきた肥培計画や地温コントロールなどの芝管理手法に、ブライターフを加えた。これにより、強固なスポーツターフが生育・保持できる育成・管理手法の確立を目指す。ブライターフの運転パターンを検証すると同時に実証データを取得し、光の量、温度、湿度など芝管理指標の最適値や必要な作業を導き出すための検証を進める。【ソニービジネスソリューション(株)】