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環境ニュース[国内]

三菱電機、センサーデータを蓄積するデータベース開発、エネルギー管理に活用

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.02.05 【情報源】企業/2016.02.03 発表

 三菱電機は、センサーから得られる大量のデータを高速に蓄積・検索・集計するセンサーデータベースを開発した。ビル・住宅のエネルギー管理や道路・鉄道など社会インフラの維持管理、工場やプラントの稼働状況監視の分野でセンサーデータが素早く活用できる。IoT(モノのインターネット)時代のシステムを支える基盤として開発した。
 ビル・住宅の電力消費量「見える化」による省エネや、社会インフラ設備の劣化箇所検出、工場やプラントの劣化診断などで100兆件に及ぶ大量のセンサーデータを活用する例が増えていることに応えた。大規模データの高速処理には高価なサーバーが必要で、効率的にデータを蓄積して高速検索・集計できる安価なシステムが求められていた。
 今回開発したセンサーデータベースは、安価なハード構成で100兆件のセンサーデータの処理が可能になる。大規模データの高速処理で行われていたデータ圧縮などの手法をセンサーデータ向けに改良した。700通り以上の圧縮パターンの組み合わせからサイズが最小になるケースを選択して圧縮・蓄積するデータ圧縮方式の最適化を開発した。
 さらに、サイズが異なる最大100万の圧縮データを取り出しやすく並べるとともに、検索・集計時の処理性能を高めて高速アクセスを実現した。100兆件のセンサーデータの場合、従来は蓄積容量約950TB(テラバイト)、蓄積時間約430分、検索・集計時間約1700秒だったが、約15TBで、蓄積時間は約8.8分、検索・集計時間は約2秒になる。システム集約で省電力にもつながる。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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