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環境ニュース[国内]

住友ゴム、低燃費性能を向上させたトラック・バス用タイヤ発売、高純度天然ゴム採用

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2016.02.04 【情報源】企業/2016.02.01 発表

 住友ゴム工業は、低燃費性能を向上させた「DUNLOP(ダンロップ)」ブランドのトラック・バス用低燃費オールシーズンタイヤ「エナセーブ SP688(エスピーロクハチハチ) Ace(エース)」を3月から順次発売する。独自の材料技術で開発した高純度天然ゴム「UPNR(ユーピーエヌアール)」をトラック・バス用に初めて採用した。
 独自の材料技術「4D NANO DESIGN(フォーディーナノデザイン)」は、ゴム材料の構造や性質を予測・コントロールすることで材料がナノ(100万分の1mm)レベルで高精度に設計できる。新製品はこの技術を生かしたUPNRや、ポリマー(重合体)とカーボン(炭素)の結合を高める「新カーボンカップリング剤」などを使った。
 UPNRはウルトラ・ピュア・ナチュラル・ラバーの略で、天然ゴムの中の不純物を除去した。通常の天然ゴムはタンパク質やリン脂質が存在するため、ポリマーとカーボンの結合が弱められて不要な熱が発生する。一方、UPNRは必要のないタンパク質やリン脂質を取り除いて結合を強め、発熱を抑制する。これによって低燃費性能を発揮する。
 新カーボンカップリング剤は、ポリマーの末端とカーボンを結合させ、ポリマー末端の無駄な動きを抑制して発熱を抑える役割がある。新製品はUPNRと新カーボンカップリング剤の採用で、高い耐摩耗性能を維持しながら、自社の汎用(はんよう)オールシーズンタイヤと比べて、新品時の転がり抵抗を37%低減した。13サイズを展開する。【住友ゴム工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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