一般財団法人環境イノベーション情報機構
東京ガス、スマートメーターを活用したガス検針業務自動化の実証を東京電力と実施
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.12.24 【情報源】企業/2015.12.21 発表
東京ガスは、東京電力のスマートメーター(通信機能付き次世代電力量計)やスマートメーターシステムを活用したガス検針業務の自動化に関する共同実証試験を東京電力と2016年1月から実施する。東京電力が既に設置したスマートメーターと、東京ガスが新設する試験用ガスメーターを無線通信で接続し、東京電力のシステムを利用する。実証試験は、スマートメーターが導入されている東京都小平市の約500戸(一戸建て住宅約450戸、集合住宅1棟約50戸)で2016年8月まで行う。試験用ガスメーターに無線通信機をつなぎ、ゲートウエイ(接続ポイント)を通して東京電力のスマートメーターと接続し、同社のスマートメーターシステムから検針データを取得する。
実証試験では技術的な検証を行う。東京ガスは試験によって、通信の成功率や通信所要時間などを確認し、検針業務の自動化で必要になる装置、システム全体の性能や有効性について調べる。東京電力は、自社のスマートメーターとスマートメーターシステムを活用した新たな事業展開に向け、技術・運用面での課題を抽出する。
両社は実証試験の結果を料金抑制や業務の効率化に役立てる。東京ガスは2016年4月に家庭向けの電力供給を始め、両社は直接競合することになるが、相乗効果がある分野では協調関係を継続する。東京電力は2020年度までに全顧客を対象にスマートメーター計約2700万台を設置する計画で、12月15日時点で約370万台を入れた。【東京ガス(株)】