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環境ニュース[国内]

東芝、北海道電力の揚水発電所に可変速揚水発電システムを納入、営業運転開始

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.12.10 【情報源】企業/2015.12.07 発表

 東芝は、北海道電力の揚水発電所、京極発電所(北海道京極町)の2号機向けに可変速揚水発電システムを納入した。11月に営業運転を始めた。従来の揚水発電システムと比較して運転可能な範囲が広く、電力の需給バランスに応じて最適に運転できる特長を持つ。水資源の有効活用と電力の安定供給につながる。
 揚水発電は、発電所の上部と下部に大きな池(調整池)を設け、電力需要が少ない深夜などに下部の池の水を上部の池にくみ上げ、昼間など電力需要が多い時に流して発電する仕組みで、京極発電所は北海道で初の“純揚水式”発電所だ。純揚水式は上部の池に流入する河川がなく、下部からの水だけで発電する。
 京極発電所は1〜3号機を計画し、出力はそれぞれ20万kW、計60万kWを予定する。1号機は2014年10月に営業運転を始めた。今回東芝が納入した2号機も1号機と同様、ゼロから最大の出力まで、電力需給に合わせて運転できる可変速を適用した。需給変動や、再生可能エネルギーが拡大した際の出力変動に対応する。
 発電システムの装置に独自素子を採用して回路を簡略化することで、コンパクト化とシステム全体の損失低減を図った。電力系統で落雷をはじめとする事故が起きた時には、周波数の低下を検出する。これにより、複数のユニットを組み合わせて発電開始する緊急発電運転機能も備える。可変速揚水発電システムは東芝が世界で初めて実用化した。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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