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環境ニュース[国内]

三菱化学など、バイオエタノール製造向けゼオライト膜脱水システムを米国展開

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.12.07 【情報源】企業/2015.12.03 発表

 三菱化学は、バイオエタノール製造プロセス向けにゼオライト膜「ZEBREX(ゼブレックス)」を使用した脱水システムのマーケティング活動を米国で展開する。三菱ケミカルホールディングスグループで産業用ガスの大陽日酸とともに、同国でのバイオエタノール需要拡大に伴う新設計画に対応する。ゼブレックスは三菱化学が開発した。
 三菱化学がゼオライト膜エレメントとモジュールを提供し、三菱化学子会社でエンジニアリング事業の三菱化学エンジニアリングが脱水システムを製造する。大陽日酸は米国子会社の販売網を通じてマーケティングを実施する。バイオエタノールはサトウキビやトウモロコシなどの生物資源を主原料にした燃料で、CO2排出の抑制につながる。
 米国やブラジルを中心に世界で利用が進む中、米国では法律によってガソリンへのバイオエタノール添加が促進されるなど需要が増加し、バイオエタノールプラントの新設が予定される。現在は215基、年間5000万kLのプラントが稼働している。原料に水分が多く、製造では蒸留に大規模設備とエネルギーが必要になり、省エネが求められる。
 ゼブレックスは分離能力が高く生産効率を向上させられるうえ、従来のゼオライト膜より耐水性に優れる。耐水性がない膜だと崩壊する含水率の高い環境でもエタノールなどと水の分離が可能になる。ゼブレックスを使った脱水装置は、蒸留や従来のゼオライトを利用したプロセスと比較して5〜10%の省エネと10%程度の増産が期待できる。【三菱化学(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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