一般財団法人環境イノベーション情報機構
富士通、農業ICT「食・農クラウド」を愛知県のJA西三河に提供、生産技術向上
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.12.03 【情報源】企業/2015.11.30 発表
富士通は、農業ICT(情報通信技術)「食・農クラウドAkisai(アキサイ)=秋彩」の生産マネジメントを愛知県西尾市の西三河農協(JA西三河)に提供した。JA西三河では、愛知県経済農協連合会(JAあいち経済連)の推進に基づいて導入し、生産技術の向上に向けて運用を始めた。収益や効率性の高い農業経営を目指す。クラウドはインターネットを介してサービスを提供する方法を指す。アキサイの生産マネジメントは、生産現場での日々の作業実績や農薬・肥料散布量などのデータを生産者がスマートフォン(多機能携帯電話)から入力することで、記録としてインターネット上に蓄積する。データは生産者やJAグループで共有・活用できる。
JAあいち経済連はこれまで、JA西三河と、愛知県豊川市のひまわり農協(JAひまわり)で農業ICT適用の実証を実施した。今回運用を始めた生産マネジメントには、この実証で得られた作目別生産者組織(部会)での共有データや多品目栽培の効率化などの知見を反映している。JA西三河は作業や環境の情報を部会で共有する。
キュウリ、イチジク、トマト、イチゴなどの部会で活用し、対象栽培品目を拡大しながら、データを生かして産地全体で生産技術の向上を図る。生産マネジメントの導入によって生産性向上、生産計画に基づく契約販売の拡大、出荷予測の精度向上、コスト低減に向けた農業経営者への指導強化といった効果が見込まれるという。【富士通(株)】