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環境ニュース[国内]

パナソニック、「平等院ミュージアム鳳翔館」にLED照明を納入、電力70%削減

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.11.16 【情報源】企業/2015.11.12 発表

 パナソニックは、京都府宇治市の寺院、平等院の敷地内にある博物館「平等院ミュージアム鳳翔館」にLED発光ダイオード)照明器具を約400台納入した。収蔵・公開されている多くの国宝が持つ色合いや細部の模様を正確に美しく照らすと同時に、従来照明と比べて消費電力量を70%削減する。電気代と交換ランプ費用を合わせた維持費は約82%減らせる。
 平等院は約1000年前に建立され、当時の建築物、仏像、絵画、庭園などを伝え、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された。平等院ミュージアム鳳翔館は、老朽化した宝物館の代わりに2001年に開館した。先進的な収蔵環境を備え、国宝の鳳凰堂壁扉画、梵鐘(ぼんしょう)、雲中供養菩薩(ぼさつ)像、鳳凰一対などを収蔵・展示している。
 個別の展示物の特性に合わせて照明を演出した。中でも国宝の梵鐘用には、本来の色を再現する「美光色」と呼ぶ機能を加えた調光ダウンライト(小型の天井埋め込み照明)の特注品を開発した。色の成分を制御する独自の技術で、色を自然に引き立てるとともに高い演色性を実現し、梵鐘が持つ独特の青銅色と繊細な浮き彫りをより忠実に再現する。
 展示物を入れ替える企画コーナーには、スマートフォン(多機能携帯電話)をリモコンにして照射方向・範囲・明るさが容易に調整できるLED照明器具を設置し、高所作業を不要にした。LEDで省エネと経費節減を併せて実現し、コストは1日8時間点灯を1年間続けた場合で、従来の年間約202万円に対し、同約37万円に抑えられる。【パナソニック(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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