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環境ニュース[国内]

三菱重工船舶海洋が省エネ型のLPG運搬船建造、発足後初受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.11.06 【情報源】企業/2015.11.02 発表

 三菱重工業グループの新しい造船会社である三菱重工船舶海洋は、三菱商事と出光興産が出資するLPG(液化石油ガス)輸入・販売のアストモスエネルギー向けに、省エネ性能が世界トップ水準の大型LPG運搬船を建造する。世界の主要LPGターミナルに対応し、拡張される新パナマ運河に適合する仕様になる。10月1日に三菱重工船舶海洋が発足して初めて受注した。
 大型LPG運搬船は、2013年以降に三菱重工がアストモスエネルギー向けに受注した4隻と同船型で、独自船型の採用などで燃費性能を高める。長さ230.0m、幅36.6m、喫水(船底最深部から水面までの長さ)11.1mで8万3000m3のLPGが積載できる。2018年後半の完成・引き渡しを予定する。三菱重工受注分とともに三菱重工船舶海洋が手掛ける。
 三菱重工船舶海洋は、三菱重工が長崎地区で展開していた商船建造事業を承継した三菱重工100%出資の新会社で、製造する船種をLPGやLNG液化天然ガス)といったガス運搬船に集約した。同一の船種を連続して建造することで生産性の向上を図る。三菱重工は三菱重工船舶海洋と同時に、大型船体ブロックを担当する三菱重工船体も設立した。
 アストモスエネルギーは自社が所有する6隻と、他社と契約する定期用船15隻の計21隻の大型LPG運搬船を運用しているが、自社所有の全てと定期用船10隻の計16隻は三菱重工の長崎造船所(長崎市)で建造した。今回の新造船はアストモスエネルギーが推進するLPG輸送体制拡充の一環となり、1990年代前半に建造した船の代替として就航する。
【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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