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環境ニュース[国内]

東芝燃料電池システム、集合住宅向けの家庭用燃料電池「エネファーム」を初出荷

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2015.10.20 【情報源】企業/2015.10.15 発表

 東芝グループで燃料電池製造の東芝燃料電池システムは、集合住宅向けの家庭用燃料電池「エネファーム」を初出荷した。都市ガス事業の山口合同ガス(山口県下関市)向けで、初回出荷分の24台を含めて54台を供給する。同県宇部市に2016年2月の完成を予定するマンション「アーデント神原IBUKI」の全54戸に同年1月までに設置される。
 東芝燃料電池システムの集合住宅向けエネファームは、最小で1.2m2のスペースに収納でき、業界トップのコンパクトな設置面積が特長となる。熱利用を含めた世界最高水準の総合効率95%を実現し、導入前と比べて年間のCO2排出量を約1.6t削減する。業界最長8万時間の運転が可能な耐久性があり、10年間使える設計になっている。
 騒音は業界トップ水準の37dB(デシベル)以下で、自立運転で停電時でも運転を継続する機能も備える。さらに同一機種で都市ガスとLP(液化石油)ガスの両方に対応する。出荷したエネファームは発電ユニットが幅1017mm、高さ1289mm、奥行き332mm、貯湯ユニットは各750mm、1829mm、440mmのサイズで定格出力700W、貯湯容量200Lとなる。
 東芝燃料電池システムは一戸建て住宅向けエネファームの販売を2009年に始め、これまでに約6万9000台を出荷した。ニーズに応えて集合住宅向けを開発した。今回を弾みに、増加が見込まれる集合住宅向けの販売を積極的に進める。今後一層の小型化や機能の開発を推進し、さまざまなラインアップのエネファームを展開する。【東芝燃料電池システム(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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