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環境ニュース[国内]

三菱重工、空中浮体式風力発電設備の米国ベンチャーにオマーン財閥企業と出資

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.09.01 【情報源】企業/2015.08.27 発表

 三菱重工業は、空中浮体式風力発電設備の開発を進めている米国のベンチャー企業、アルタエロス・エナジーズに、オマーンの財閥企業、スヘイル・バーワン・グループ(SBG)と出資する。3社で合意した。三菱重工とSBGは出資を通してアルタエロスの開発・商用化を支援する。同設備は空中に浮かんだ状態で風力を利用して高効率に発電する。
 空中浮体式風力発電設備は発電に加え、遠隔地や送電網が未整備な地域に、電気通信や各種の監視・観察、セキュリティー・サービスなどが提供できる多目的な技術基盤を担う。外郭にヘリウムガスを充てんして、地上約600mの高さに浮上させる。安定した強い風を常に受けることで同規模の従来型風力発電設備に比べ2倍を超える電力量を発電する。
 トレーラーで運搬した後に素早く設置でき、遠隔地への積み出し、据え付けが容易なことも特長だ。このため、送電網のない地域や島しょ部、へき地、災害地域などでの電力供給に適している。こうした地域で多く使われているディーゼルエンジンでの発電に比べてコスト競争力が強く、通信設備の搭載によってさまざまなサービスにも活用できる。
 アルタエロスは米国マサチューセッツ工科大学で2010年に設立された。開発プロジェクトには、同国農務省や同国立科学財団をはじめ多くの政府・地方政府機関や有力企業が支援を表明している。SBGは有力企業40社を傘下に持つオマーン最大の企業グループで、飼料製造、建設、発電・造水プラント運転・保守など、幅広く事業を展開している。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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