一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成14年度交通需要マネジメント実証実験実施で3件の実施計画を認定
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2002.08.15 【情報源】国土交通省/2002.08.15 発表
公共交通の利用促進や物流の効率化などの交通需要マネジメント(TDM)の平成14年度実証実験実施計画を公募していた警察庁・国土交通省は、平成14年8月15日までに3件の実施計画を認定した。この実証実験の制度は、都市圏の公共交通の利用促進や物流の効率化などのTDMを充実することを目的に平成13年度から創設されたもの。認定を受けた実証実験については、都道府県警察本部、地方整備局、地方運輸局が連携して支援し、参加事業者が負担する経費の一部を補助するほか、都市圏交通円滑化総合計画の策定にあたって、この実証実験の成果を活用することになっている。
今回認定されたのは、(1)北海道・札幌市都心部での観光バス待機場設置による観光バスの路上駐車に起因する渋滞解消実験、(2)埼玉県・久喜市での通勤・通学・買物におけるマイカーから市内循環バスへの利用転換実験、(3)長野県松本都市圏(上高地と乗鞍岳)でのマイカー・観光バスの乗り入れ制限と低公害バスへの乗り換え誘導実験。このうち、札幌市の実験は平成14年度・15年度の2年間、久喜市と松本都市圏の実験は平成14年度から16年度の3年間にわたる実験を予定している。
なお今回の認定により、平成14年度は平成13年度から継続実施中の20件と合わせ、全国で計23件のTDM実証実験が行われることになる。 【警視庁,国土交通省】