一般財団法人環境イノベーション情報機構
富士電機、北米向け大容量無停電電源装置を発売、最高水準の変換効率で省エネ
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.08.05 【情報源】企業/2015.08.03 発表
富士電機は、北米市場向けの大容量無停電電源装置(UPS)「7000HX-T3U」を開発し、8月3日に発売した。業界最高水準の装置変換効率で省エネを図る。北米の安全規格「UL規格」に適合するとともに、480V電圧に対応し、北米の電源事業を強化する。UPSはデータセンターなどで停電した際のバックアップ電源として利用されている。インターネットを介してソフト・サービスを提供するクラウドの普及に伴って、世界的にデータセンターが広がる中、UPSの需要も拡大している。北米は世界のUPS市場で最大規模の20%以上を占め、年率3%の伸びが見込まれるため、北米をターゲットにUPSを投入する。高い変換効率で、データセンターなど重要設備の省エネを支援する。
7000HX-T3Uは、独自技術を活用した電力変換回路を採用することで、97.5%の装置変換効率を実現した。負荷率25%の低負荷時でも、96.1%の効率を達成して電力損失を低減し、省エネを後押しする。UL規格は火災などの事故から人命や財産を保護することを目的にした米国の安全規格で、これに適合して同国での使用を可能にした。
さらに、産業機器の接続方式を含む幅広い通信方式に対応した。設備の運転状態が常時監視できるほか、故障の情報を即時に通知することも可能になる。7000HX-T3Uのサイズは幅200cm、奥行き90cm、高さ200cmで、装置容量は300kVA・300kW、400kVA・400kW、500kVA・500kWの3種類をそろえた。装置変換効率の高さをアピールして展開する。【富士電機(株)】