一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

日立製作所・三井不動産、停電時の非常用発電電力を有効利用するシステム企画

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.07.21 【情報源】企業/2015.07.15 発表

 日立製作所と三井不動産は、停電時の非常用発電機の余剰電力を有効に利用する電力供給自動制御システム「TRAMSBOARD(トラムスボード)」を共同で企画した。企業などが入る建物の執務空間にまで供給できるようにする。日立が製品として7月15日に販売を始めた。火災を伴わない停電時に余剰電力が発生する非常用発電機の防災用電力を使う。
 非常用発電機の電力には保安用照明・空調機の電力になる保安用電力と、スプリンクラーや消火ポンプ向けの防災用電力がある。火災のない停電では防災用設備を稼働させる必要がなく、非常用発電機の発電力容量の約50〜60%が余剰電力になる。トラムスボードはこの防災用電力に着目した。建物や企業のBCP(事業継続計画)対策が強化できる。
 トラムスボードは監視制御装置と、電力幹線に設置する制御ユニット搭載の新設分電盤で構成する。監視制御装置が停電状況、非常用発電機の稼動、火災発生状況などの各信号から運転モードを選び、分電盤の制御ユニットに信号を送信する。制御ユニットは受信したモード信号に応じ、余剰電力を複数の分電盤に等配分するか必要場所に分配する。
 専用の電力幹線を設置する必要がなく、商用電力で使用している電力幹線を利用する。既存の建物では、従来の方式と比べて約半分のコストと工期でシステムが構築できる。日立と三井不動産は、トラムスボードの導入に向けて複数物件で設備状況の調査を始めた。オフィスビル、医療施設、公共施設に提供し、建物や企業のBCP対策強化を支援する。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース

関連情報

関連リンク