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環境ニュース[国内]

JFEスチール、東日本製鉄所で高効率コンバインドサイクルの発電所が稼動開始

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.07.14 【情報源】企業/2015.07.10 発表

 JFEスチールの東日本製鉄所(千葉地区)=千葉市中央区=で高効率の“コンバインドサイクル”方式を採用した発電設備「西発電所4号機」が稼動を始めた。7月10日に完成式を開いた。「西発電所1号機」「西発電所2号機」が1977年の運転開始から40年以上経過して老朽化が進んでいたため、新たに建設した。1号機は廃止し、2号機は予備機にする。
 西発電所4号機は16万6000kWの出力があり、約250億円を投資した。比較的発熱量の低い製鉄所の副生ガスと都市ガスが同時に燃焼できる、国内初のガスタービンコンバインドサイクル発電方式を導入した。コンバインドサイクルはガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた方式を指す。西発電所1、2号機より効率が3割向上し、省エネを実現する。
 東日本製鉄所(千葉地区)はこれまで西発電所1、2、3号機と、東発電所の計4基の自家発電設備が稼動してした。1、2号機は各8万3000kW、3号機は13万8000kW、東発電所は14万9000kWの出力があり、1、2、3号機は蒸気の膨張力を利用する気力、東はコンバインドサイクル方式となる。今回1、2号機を停止して西発電所4号機と3号機、東発電所の3基にした。
 予備機にする西発電所2号機では通常運転は行わない。製鉄所は高炉、コークス炉、転炉から発生する副生ガスを工場内の加熱炉の燃料に再利用するとともに、使用電力の一部を賄うために発電し、副生エネルギーの有効活用を積極的に進めている。世界的に温暖化対策が求められる中、西発電所4号機で効率を高めることでCO2排出の低減を図る。【JFEスチール(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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