一般財団法人環境イノベーション情報機構
ソニー、子会社が帝京大学にデジタルペーパーの端末を納入、低消費電力が評価
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.07.10 【情報源】企業/2015.07.07 発表
ソニー100%子会社でソニーの業務用製品を中心にしたソリューション事業を手掛けるソニービジネスソリューションは、帝京大学八王子キャンパス(東京都八王子市)の新校舎に設置されるデジタルサイネージ(電子看板)システム用に、ソニーのデジタルペーパーを活用した表示端末143台を納入する。低消費電力が評価された。デジタルペーパーの表示端末はデジタルサイネージシステムに組み込んで納入し、9月に稼働を始める。大学は従来、教室変更や休講案内などで紙による掲示物を作成し、張り替えて運用してきた。こうした手間を軽減したいとの要望を受け、ソニービジネスソリューションはソニーのデジタルペーパーを活用した表示端末を開発した。
ソニーのデジタルペーパーは書類の大半を占めるA4サイズで、表示に反射光を利用していることで紙のような広い視野角があり、高コントラストで視認性に優れる。バックライトの使用がなく、電力を使うのは表示を変更する時だけのため、消費電力が抑えられ、停電が発生しても継続して表示できる。こうした特長が評価された。
新校舎は地下2階、地上22階建ての「SORATIO SQUARE(ソラティオスクエア)」で、一般教室、研究室、事務室などが入る高層部の1期エリアが5月に完成し、9月に使用開始する。低層部の2期エリアは1000人収容のホールや食堂などとなり、2017年11月の完工を予定する。太陽光発電や地熱利用など環境に配慮した設備も導入している。【ソニービジネスソリューション(株)】