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環境ニュース[国内]

NEC、フィリピンで地上波デジタル放送を使った防災情報システムを構築・実証

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.06.29 【情報源】企業/2015.06.24 発表

 NECは、フィリピンで地上波デジタル(地デジ)放送を使って災害情報を提供する防災情報システムを構築して実証した。同国政府の市民防衛局(OCD)と国営放送のPTVとともに行った。PTVは導入を検討している。地デジ放送のデータ放送と、受信機の自動電源オン機能がある緊急警報放送を連動させた。実際の放送波での実証は世界初の試みという。
 この情報システムは、NECがOCD内に構築した防災システムからPTVの放送網を利用し、台風被害の軽減を目的にした情報を配信する仕組みになっている。配信は関係機関に設置した約20カ所30台のテレビ向けに行った。待機状態になっているテレビやワンセグ受信機の電源を緊急警報信号で自動的に入れ、映像や字幕と、連動するデータ放送で避難情報を提供する。
 フィリピンには近年、温暖化の影響もあって巨大化した台風が接近し、2013年11月には台風30号(ヨランダ)による大規模な被害が発生した。同国は地デジ放送に日本方式を採用してインフラ整備を進めている。日本方式は、緊急警報放送やデータ放送を使って災害情報を迅速に伝える機能があり、これを生かした防災情報システムの導入が期待されている。
 日本の総務省とOCD、PTVが地デジを活用した防災情報システムに関する協力の覚書を2014年11月に結び、それを受けて始まったマニラ中心部向けの試験放送を活用して実証した。NECは今回の実証を基に、フィリピンで地デジ放送を利用した防災情報システムの提案を進める。これまで同国では、火山・地震研究所向けに広域防災システムを納入している。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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