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環境ニュース[国内]

清水建設、工事の騒音シミュレーションシステムを開発、予測・数値化して再現

大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2015.06.08 【情報源】企業/2015.06.01 発表

 清水建設は、工事現場の騒音をシミュレーションするシステムを開発した。対策案に基づいて任意の地点で聞こえる騒音を瞬時に予測・数値化し、実際の音で再現する。バーチャルリアリティー(仮想現実)の技術を活用した。工事現場から発生する騒音に関して近隣住民と協議する場で対策の効果を体感してもらうことを目的にしている。
 騒音シミュレーションシステムはタブレット端末で稼働し、騒音を手軽に再現する。騒音源や対策なども容易に設定できる。端末に地図を読み込ませて縮尺を認識させた後、対策用の防音壁の高さや遮音性能、設置位置、騒音源の種類、騒音の受音点などを入力する。大型車両や重機など、現場で想定される複数の騒音源の設定を可能にした。
 条件の入力は短時間ですみ、近隣住民と騒音対策を協議しながらシミュレーションを繰り返すこともできる。騒音をリアルに再現するため、映画館などで使われる立体音響再現技術を採用した。道路を通過するダンプカーの再現では、実際に目の前を通り過ぎていくような感覚になる。対策を施した際や変更した時の騒音の変化も再現する。
 近隣住民との協議の場で施工者は通常、騒音と対策効果を数値化するが、その場で実際の音が再現できないことから効果が分かりにくい課題があった。大掛かりな音響装置だと騒音をリアルに再現できるものの、説明会の会場への装置の持ち込みは現実的ではなかった。清水建設はシステムを近隣住民とのコミュニケーションツールに使う。【清水建設(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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