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環境ニュース[国内]

日立製作所、台湾合弁会社の変圧器製造工場完成、北米や東南アジアなどに納入

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.06.04 【情報源】企業/2015.06.02 発表

 日立製作所が台湾の技術提携先で変圧器メーカーの華城電機と設立した合弁会社の日立華城変圧器が、台湾・台中市で建設を進めていた変圧器製造工場がこのほど完成した。競争力のある製品を北米や東南アジア、中東など需要拡大が見込まれる地域に納入し、変圧器の世界展開の戦略拠点として活用する。工場の完成式を5月28日に開き、事業の成功を祈った。
 試運転などを行った後に生産を始める。工場は400MVA(40万kVA)の変圧器に換算して年間40台の生産能力を持つ。日立華城変圧器は2013年12月に立ち上げた。資本金14億新台湾ドル(約45億円)で日立が60%、華城電機が40%出資している。変圧器の製造、販売、据え付け工事、アフターサービスなどを行う。従業員は2020年に200人を予定する。
 日立華城変圧器は、日立の技術開発力と華城の持つ製造ノウハウやコスト競争力を融合させ、高品質の変圧器を提供する。製造する変圧器は、日立グループの世界的なネットワークを活用し、日立のブランドで販売する。日立が米国オクラホマ州の公益電力会社から2月に受注した変圧器を製造して出荷するほか、東南アジアや中東向けに供給する。
 世界の変圧器市場は高い水準で推移すると予想されている。北米など先進国の送変電設備更新需要に加え、東南アジアや中東で経済成長による電力需要の急増に対応した広域送電網の建設が計画されているためだ。日立は変圧器の納入実績が世界で多数あり、今後も開発拠点の日本を中心に北米、アジアなど世界の生産拠点を強化して電力流通システムを提供する。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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