一般財団法人環境イノベーション情報機構
IHI、グループが独自に開発した小型気象計を使用した気象情報サービスを開始
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.05.18 【情報源】企業/2015.05.13 発表
IHIグループで観測機器の明星電気は、独自に開発した小型気象計を使用した気象情報サービス「POTEKA(ポテカ)」を始める。携帯電話網でネットワーク化された小型気象計から毎分8種の気象観測データが送信され、インターネットを通じてリアルタイムに提供する。小型気象計は指定場所に容易に設置でき、同社の設備として一括管理する。ゲリラ豪雨や突風など急激な気象変化の発生を正確に予測することは難しく、被害の軽減には周辺の気象変化を知る仕組みが必要になることから、サービスを実施する。明星電気が小型気象計を管理するため、顧客による設置、保守、更新が不要になり、従来の気象観測システムを導入した場合と比較してトータルコストが10分の1に抑えられる。
小型気象計が観測するデータは、気温、湿度、気圧、雨量、風速、日射、感雨、風向が揃い、このうち気温、湿度、気圧、雨量は、観測値の情報公開や防災での利用が可能な気象庁の測定検定が付いている。観測データは1分ごとにサーバーに送信され、専用のウェブサイトで最新の気象データがいつでもどこからでも閲覧・ダウンロードできる。
専用サイトでは統計、グラフ、リポートなどの解析機能も標準提供する。気象庁の地域気象観測システム「アメダス」や雨雲レーダーとも重ね合わせられる。小型気象計は小型、軽量、省電力が特長となり、1m四方のスペースがあれば設置できる。太陽電池で駆動し、電源工事の必要もない。顧客は年間定額の情報利用料を負担する。【明星電気(株)】