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環境ニュース[国内]

キリン、国内最軽量カートンと6缶パック包装資材開発、製造・流通でCO2を削減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.05.14 【情報源】環境省/2015.05.07 発表

 キリンホールディングス傘下で飲料事業のキリンと、同社の100%子会社で酒類のキリンビールは、環境に配慮したパッケージ開発の一環として、国内最軽量となるカートン(厚紙製の箱)「スマートカットカートン」と、6缶パックの包装資材を開発した。今夏から全国で展開する。製造と流通の工程でのCO2排出量を年間約5300t削減する。
 開発したスマートカットカートンは、ビール類やRTD(開けてすぐに飲めるアルコール飲料)缶に使っているカートンの長側面上部の角を面にすることで、1枚あたり40g軽くした。従来と比べて約16%の軽量化となる。軽くしながら強度も維持する新しい形状で、従来のカートンの持ちやすさや取り扱いやすさも受け継いでいる。
 6缶パックの包装資材は、ビール類の250mL、350mL、500mL用で紙の幅を縮小し、500mL用で従来比約8%軽量化して1枚あたり4g軽くした。軽量化と同時に開口部と、缶底のドーム形状部分を支える板紙折り込み構造(缶底ロック)を新たに加え、缶のホールド力を向上させた。顧客の利便性を高めながら、紙の面積を従来と比較して8%削減した。
 スマートカットカートン、新しい6缶パックの包装資材とも、キリンのパッケージング技術研究所が手掛けた。同研究所は包装容器の開発を専門に行っている。これまで国内最軽量の炭酸飲料向けワンウエイ瓶(再使用しないガラス瓶)や、ビールの大瓶、中瓶の軽量化、ふたの口径を小さくして胴部の薄肉化も進めた軽量缶などを展開している。【キリン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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