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環境ニュース[国内]

旭硝子、タイで遮熱性能を高めるLow-Eガラスの生産力増強、ビルの省エネに対応

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.04.10 【情報源】企業/2015.04.07 発表

 旭硝子(AGC)は、タイで遮熱性能を高めるLow-E膜コーティングガラスの生産力を増強する。現地法人のAGCフラットガラス・タイランド(AFT)工場の生産効率を改善するとともに、現在同国で製造している製品と比べてより高性能な製品の生産を実現する。東南アジアのビルなど大型建築物で省エネ性能向上が課題になっていることに対応する。
 AFTは1963年設立でフロート(通常の透明ガラス)板、Low-E、複層、強化といった建築用ガラスや、自動車用、産業用ガラス、ミラーを生産している。タイ国内3カ所に工場があり、今回は首都バンコクの南に位置するサムットプラカン工場に投資する。Low-E膜コーティングガラスの生産能力を50%増強し、遮熱性能の高い製品が製造できる。
 現在AFTでは銀1層のLow-E膜をコーティングしたガラスを製造・販売しているが、銀2層のLow-E膜がコーティングできるようにする。銀を2層コーティングすると可視光線の透過率を維持しながら遮熱性能が向上し、明るく熱を通さない窓になる。AFTは東南アジアで初めて、フロートから銀2層のLow-E複層ガラスまで一貫生産する工場を保有する。
 東南アジアでは建設ラッシュが続く中、燃料の輸入増加や電力不足から大型建築物で省エネが求められる。東南アジアは年間を通じて冷房を使用するため、省エネ対策として冷房効率を高めてエネルギー使用量を削減するLow-E膜コーティングガラスの需要が急速に拡大している。AGCは、AFTの生産力増強で需要増と遮熱性能向上のニーズに応える。【旭硝子(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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