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環境ニュース[国内]

バイオマスの総合的な利用戦略の骨子まとまる 

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2002.07.31 【情報源】農林水産省/2002.07.30 発表

 農林水産省、文部科学省、経済産業省、国土交通省、環境省の5省はバイオマス資源の総合的な利活用についての戦略「バイオマス・ニッポン総合戦略」の骨子を策定した。
 バイオマスは動植物・微生物・有機性廃棄物など生物由来の有機性資源のこと。日本国内にはエネルギーや製品に活用できるバイオマス資源量が十分にあるが、収集が困難で高効率の利用技術の開発がされていないことなどから、これまで有効活用されていなかった。しかし、バイオマスの有効活用は、循環型社会形成だけでなく、地球温暖化防止(植物バイオマスの燃焼時に放出されるCO2は、元々光合成により大気中から吸収したCO2の再放出であり、大気中のCO2を増加させない)、農林漁業、農山漁村の再活性化、競争力のある産業の育成−−といった観点からも求められるようになっており、平成14年6月に閣議決定された政府の「経済財政運営と構造改革の基本方針」でも、バイオマス産業の重要性が確認されている。
 なお「バイオマス・ニッポン総合戦略」は、この「経済財政運営と構造改革の基本方針」の内容を受け、策定されるもので、バイオマスを総合的に利活用する社会実現のための基本方針、目標、具体策、工程を示すものとして想定されている。
 今回策定された”骨子”では、国民的理解の醸成、バイオマス利活用のための全体システムの設計、関係者の役割分担・協調の促進、利活用推進のための競争条件の整備、国際的視点の考慮−−などの視点を踏まえ、バイオマスを有効利用する社会の実現のための「戦略」を進めるとしている。また緊急に実施すべき施策として、モデル地域を設定して一種の実証実験として資源循環型コミュニティづくりを進めることなどが提案されている。
 なおこの骨子をもとにした「バイオマス・ニッポン総合戦略」は平成14年中にも策定される予定だ。【農林水産省】

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