一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

三菱重工、グループが三菱化学向けに高度排水処理設備を受注、能力は最大2倍

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2015.03.26 【情報源】企業/2015.03.23 発表

 三菱重工メカトロシステムズ(MHI-MS)は、三菱化学の四日市事業所(三重県四日市市)向けに、独自技術による高度排水処理設備を受注した。同社は三菱重工業グループで、機械・環境・鉄構装置や立体駐車場を手掛けている。従来に比べて排水処理能力は最大2倍になり、処理後に発生する余剰汚泥の量が8割削減できる。2017年前半の納入を予定している。
 三菱化学四日市事業所が排水処理設備の老朽化に伴って更新するプロジェクトで、既存の限られたスペースで能力を増強するとともに、余剰汚泥の削減を目的にする。MHI-MSは、三菱化学グループでエンジニアリング・メンテナンスの三菱化学エンジニアリングを通して受注した。設備は、MHI−MSの受注実績で最大の処理水量1日9000m3を見込む。
 排水中の有機物を微生物で分解処理する曝気(ばっき)=エアレーション=槽を2槽に分割した独自の仕組み「二相式活性汚泥システム」を導入する。従来式の1槽の「活性汚泥法」は、排水中の有機物を分解して取り込む細菌と、分解有機物を取り込んだ細菌をエサにする微小動物が混在しているが、このシステムは2槽に分けて段階処理する。
 細菌が入った第1槽は、エサになる細菌と微小動物が入った第2槽に比べて処理速度が高く、2槽式にすることで細菌と微小動物それぞれの分解・処理能力を最大限に引き出す。さらに、2槽の処理能力に合わせて設備の大きさを最適化して省スペース化し、余剰汚泥を削減する。三菱化学向けでは2カ所目で、運転実績が評価されて受注した。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク