一般財団法人環境イノベーション情報機構
TOTO、公共用自動水栓の新製品、1分2Lの少ない吐水量で快適な手洗い感を実現
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2015.03.24 【情報源】企業/2015.03.18 発表
TOTOは、公共トイレ用自動水栓「アクアオート」の新製品「Aタイプ」を4月1日に発売する。従来の1分あたり約2Lの少ない吐水量のまま空気の混入量を増やし、快適な手洗い感を実現した。約2Lはアクアオートの中で最も少ない。水の流れを利用して発電して蓄電する発電タイプでは、機器の消費電力を低減することで1日の使用回数制限をなくした。アクアオートは、さまざまな施設の公共トイレで利用できる自動水栓金具として1984年から展開している。自動水栓は利用者にとって衛生的なうえ、管理者には止め忘れがなく節水できる利点があり、出荷台数は増え続けている。今回、吐水量を抑えながら快適な感覚が得られるとともに発電タイプの利便性を高め、多くの施設に導入を促すことにした。
1分約2Lの吐水量を維持しながら、空気混入量を約20%増やすと同時に、吐水口の直径を従来品の9.5mmから13mmに広げた。これによって手を洗う際、水がたっぷりでている感じが増す。1分約2Lの場合の節水効果は、ハンドル2つの水栓金具と比較して水使用量が年間約84%削減できる。アクアオートの1分約4Lだと約68%、同約3Lは約76%節水できる。
発電タイプは電源を確保する必要がなく、水流で羽根車を回して発電する。電力は蓄電し、センサーの感知や電磁弁の開閉に使う。そのためこれまでは1日の最低使用回数があった。新製品は消費電力の低減で制限をなくし、利用が少ない場所にも設置できるようにした。発電タイプは6万4400円(税別)から、AC100Vは5万9400円から(同)に設定した。