一般財団法人環境イノベーション情報機構
積水化学、ベトナムに設立した水インフラの販売会社が業務を開始、受注獲得へ
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.03.17 【情報源】企業/2015.03.12 発表
積水化学工業がベトナムに設立した水インフラ分野を対象にする販売会社、セキスイ・ベトナム・パイプ・ソリューションズ(SVPS)が業務を始めた。積水化学グループから輸入した商品や、現地業務提携先のプラスチック大手、ティフォプラストのOEM(相手先ブランドによる生産)製品を展開し、上下水道など公共事業の受注獲得を推進する。SVPSは積水化学が100%出資し、水インフラ関連製品の販売を目的にベトナムの首都ハノイに2014年12月に設立した。資本金は75万ドル(約9000万円)だ。ベトナムは経済成長が続き、日系企業を含め海外企業の進出が相次いでいる半面、上下水道システムなどのインフラは整備の途上にあり、今後も高い需要が見込まれることから立ち上げた。
ベトナムは上下水道管などの規格が複雑で、規格に関する情報収集が重要なため、SVPSは現地の市場環境の把握を強化する。同時に、ティフォプラストがOEM生産するマス・マンホール、塩化ビニールパイプや、積水化学グループの製品を販売する。ティフォプラストのOEM製品は順次拡大する。ベトナムだけでなく他のアジア各国でも展開する。
加えて、現地施工会社とのパートナー化も進め、積水化学が日本で培った管路についての高い施工・管理品質を現地で実現し、公共事業の受注を目指す。SVPSは2020年度に100億円の売上高を目標にする。開所式を2月13日に開き、ベトナム建設省や自治体の水道公社関係者、ティフォプラストの会長、設計コンサル会社など約60人が開設を祝った。【積水化学工業(株)】