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環境ニュース[国内]

横浜ゴム、コンベヤーベルトの極寒冷地仕様本格販売、資源開発需要を取り込み

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.03.16 【情報源】企業/2015.03.11 発表

 横浜ゴムは、鉱物などの運搬に使用するコンベヤーベルトの極寒冷地仕様「ICEGUARD AR(アイスガード・エーアール)」の本格販売を始める。資源開発市場での需要の取り込みを図る。カナダのオイルサンド(鉱物油分を含んだ砂岩)採掘現場を対象に開発したところ、耐寒性と耐衝撃性が高く評価されたため、全世界で展開することにした。
 資源開発の対象は現在、採掘が難しい北極圏などの寒冷地に広げられ、厳しい環境で使用できるコンベヤーベルトのニーズが高まっていることから、極寒冷地仕様を開発した。横浜ゴムのコンベヤーベルトが運用されているカナダの採掘現場はアルバータ州にあり、冬の気温が零下40〜50℃まで下がってベルト素材のゴムの弾性が低下していた。
 運搬物がコンベヤーベルト上に落下した際の衝撃で亀裂が生じるなど、製品寿命やメンテナンス周期が短くなることが課題になっていた。こうした状況を受けて横浜ゴムは独自技術を応用し、耐寒性と耐衝撃性を高い次元で実現するコンベヤーベルトを開発した。オイルサンドは加工すると石油が採取でき、石油代替資源として注目されている。
 横浜ゴムは、日本と中国にコンベヤーベルト専門工場を保有する。これまで石炭や鉱石などの資源開発用に北米、中南米、オーストラリア、中国などの採掘現場に多くの納入実績がある。山岳・砂漠地帯など過酷な環境で長年使われてきたことで信頼性を確立しているという。極寒冷地仕様の商談は世界各地で進めていて、今後さらに強化する。【横浜ゴム(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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