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環境ニュース[国内]

NEC、グループ会社が農作物の安定供給と業務の効率化を実現するシステム開発

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.03.04 【情報源】企業/2015.02.26 発表

 NECグループで社会ソリューション事業のNECソリューションイノベータは、農作物の安定供給と業務の効率化を実現する「集出荷コントロールシステム」を開発した。同社が代表機関になっている産官連携の農業支援プロジェクトの一環で、兵庫県養父市の生産者団体、おおや高原有機野菜部会で行ったシステムの実証実験で様々な効果が得られた。
 集出荷コントロールシステムは、集出荷場と生産者が毎日の集出荷計画を共有して煩雑な調整作業を省力化する。生産者はタブレット端末などで農場から計画が入力・確認できる。出荷当日の集荷量からの推定出来高をリアルタイムで可視化し、出荷計画に対する過不足を把握して収穫追加・抑制を知らせる。これにより、計画出荷量を確保する作業を軽減する。
 実験はホウレンソウ、キクナ、ミズナを対象に2014年10月(出荷日6日)に実施した。出荷日までに集出荷計画調整に必要な期間が品目平均でそれまでの4.6日から3.5日に24%短縮し、計画数が最多のホウレンソウは5.5日が2.8日に減った。集荷量の計画変更回数は生産者1人あたり12%減少した。これらによって計画調整コストを24%低減した。
 農作物の安定供給には集出荷場と生産者の調整が求められ、集出荷場では生育状況や出荷予定量を電話やメールで生産者に確認して計画を作成していた。システムはこの作業負荷を軽減するとともに、出荷直前の計画変更に伴う突発的な対応作業やコストを抑制する。今後、実証実験を重ねてシステムを改良し、多くの集出荷場への適用を目指す。【NECソリューションイノベータ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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