NEC、グループ会社が配送計画支援システムを強化、少ない車で短いルートを実現

【大気環境 交通問題】 【掲載日】2015.03.02 【情報源】企業／2015.02.25 発表

　NECグループで社会ソリューション事業のNECソリューションイノベータは、配送計画支援システム「ULTRAFIX（ウルトラフィックス）」の機能を強化した新製品「ULTRAFIX Ver.6」を2月25日に発売した。精度の高い配車計画が立案でき、少ない車両台数で走行距離が短いルートの配送を実現し、効率を高めてコストを削減する。省エネにもつながる。
　ウルトラフィックスは、地理的条件や時間指定など複雑な物流の制約を加味した最適な配車・配送計画の立案を支援するシステムで、800カ所以上の導入実績がある。新製品のVer.6は、配送計画を自動的に立案するアルゴリズムを刷新し、配車プランナーの高度なノウハウをデータベースにして取り入れた。誰でも容易に配車・配送計画が立てられる。
　これによって前の製品と比べ、車両台数、走行距離、積載率を約10〜25％改善する。適正な乗務員管理・安全運行管理については、物流業界の課題になっている。これまでもドライバーの拘束時間や休憩時間が設定できたが、新製品は法規制にのっとった勤務時間設定を事前に取り込んだ。コンプライアンス（法令順守）に配慮した計画が立案できる。
　ウルトラフィックスVer.6は導入支援・システムインテグレーションを除き1セット300万円（税別）だ。1年間で20ライセンスの販売を目標にする。今後も現場のニーズを採り入れた機能強化を行い、高度なシステムを開発する。流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN2015」（3月3〜6日、東京ビッグサイト）でVer.6を展示してPRする。【NECソリューションイノベータ(株)】