一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱日立パワーシステムズ、フィリピンの火力発電所向けタービンと発電機受注
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.11.05 【情報源】企業/2014.10.30 発表
三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、フィリピンの石炭火力発電所向け蒸気タービンと発電機を2基ずつ受注した。同国を代表する複合企業、サン・ミゲル傘下の独立系電力事業者が建設する。納期は2016年4〜7月を予定し、設計・調達を担当する台湾の重工会社、台塑重工に供給する。受注したのは、ルソン島南西部のバターン州に造るリマイ発電所の3、4号機で、それぞれ15万kWの出力がある。首都マニラ周辺の電力需要に応える。同発電所1、2号機向けも2013年に受注していて、連続して請け負うことになった。MHPSは主要機器の蒸気タービン、発電機を供給するほか、技術者を派遣して機器据え付けや試運転指導も実施する。
MHPSはリマイ発電所1〜4号機向けのほか、2013年に同じサン・ミゲルの電力部門が手掛けるミンダナオ島のマリタ石炭火力1、2号機向けに蒸気タービン・発電機を受注している。サン・ミゲル傘下の発電所向けに蒸気タービン・発電機計6セットを供給することになる。サン・ミゲルはビールなど酒類で始まり、近年は巨大な企業集団を形成している。
台塑重工は台湾最大の民間企業集団、台塑グループの中核企業で、同グループは石油化学、合成樹脂、電子部品、運輸、医療、教育など幅広く事業を展開している。MHPSは、火力発電システム向けのさまざまな製品群と総合的なソリューションを提供し、火力発電システム市場の多様なニーズに対応できる。今回を弾みに各国で受注活動を進める。【三菱日立パワーシステムズ(株)】