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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車、FCV用高圧水素タンクについて「登録容器製造業者」の認可取得

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2014.09.04 【情報源】企業/2014.08.29 発表

 トヨタ自動車は、燃料電池自動車(FCV)用の高圧水素タンクについて「登録容器製造業者」として、経済産業大臣の認可を取得した。自主検査によって高圧水素タンクが製造でき、これまで必要だった高圧ガス保安協会(KHK)の立会検査が不要になる。高圧水素タンクの製造効率が向上し、FCVの生産性が高まることでFCVのコスト低減につながる。
 トヨタは、高圧ガス保安法で定められているガス系燃料タンクのうち、70MPa(メガパスカル・700気圧)の高圧水素タンク製造業者の認可を受けた。経済産業省が1997年に法整備したこの制度で、70MPaの高圧水素タンク製造業者の認可は初となる。トヨタは、2014年度のFCVセダン販売開始に向けて、認可が不可欠と判断し、取得の準備を進めてきた。
 高圧水素タンクなど、1MPa(10気圧)以上の圧力でガスを貯蔵する容器や付属品は、型式認証を取得し、製造過程でKHKの立会検査を受けることが義務付けられている。高圧水素タンクの立会検査は製造途中と完成時の2回で、合格するまで次の工程に進めない。このため、タンクの製造やFCVの生産計画を検査日程に合わせて調整する必要があった。
 認可を取得するにはKHKの基準に合格し、製造プロセスで高度な品質管理体制を構築していると認められなければならない。トヨタはマニュアルや検査規程を整備すると同時に、関連部品会社を含めて文書体系化した品質管理システムを確立した。認可取得を機に、高圧水素タンクの製造効率向上に向けて工程を見直すなど、FCVの生産準備を進める。【トヨタ自動車(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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