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環境ニュース[国内]

住友電工、ケーブルなしで電子機器に電気供給できるワイヤレスモジュール開発

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.08.12 【情報源】企業/2014.08.07 発表

 住友電気工業は、電源ケーブルなしで電子機器に電気を供給できるワイヤレス給電モジュールを開発した。独自技術で柔軟性を高めるとともに超小型・薄型を実現した。8月にサンプル出荷を始める。電子機器の高性能な設計や多様なデザインの可能性を広げ、防水やコードレス化など機能性を向上させられる。10月の製品化を予定する。
 ワイヤレス給電モジュールは制御基板とアンテナで構成される。アンテナには従来、巻線コイルが使われている。そのため柔軟性がなく、機器設計に制限があった。住友電工は今回、独自の立体配線技術を適用し、巻線コイルを柔軟性があって曲げられる、フレキシブルプリント基板(FPC)に置き換えた給電モジュールを開発した。
 これによって、アンテナの面積が従来の規格品より84%小型化し、厚さも75%薄くなった。縦横10mm・30mmで厚さは0.25mmとなる。FPCにしたことで制御基盤と一体化でき、省スペースニーズに対応する。FPCの柔軟性や屈曲性を生かした、さまざまな配置設計が可能で、巻線コイルで不可能だったU字部や屈曲部にも搭載できる。
 防水・防じん対応が必要な、身につけて持ち歩くウエアラブル端末や、コードレス化が求められる健康関連機器、産業機器など一層小型、軽量化する分野の機器を想定している。住友電工は今後、電力伝送効率の向上やラインアップの拡充を進める。今回は電磁誘導方式だが、同方式より距離を伸ばせる磁界共鳴方式にも取り組む。【住友電工】
提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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