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環境ニュース[国内]

東芝、有機薄膜太陽電池モジュールで世界最高効率9.9%を達成、実用化へ前進

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2014.08.04 【情報源】企業/2014.08.04 発表

 東芝は、有機薄膜太陽電池の5cm角のモジュールで世界最高のエネルギー変換効率9.9%を達成した。1cm角のセルでは世界最高水準の11.2%を実現した。有機薄膜太陽電池は、薄型、軽量などの特長を持つ一方、変換効率の低さが課題になっているが、5cm角モジュールの9.9%達成で本格的な実用化に向けて前進した。
 今回東芝は、安定性に優れるセル構造を採用し、独自開発した材料の改良品を適用させることで、セルのエネルギー変換効率を高めた。さらに、極めて薄い多層膜を均一で高精度にパターン形成できる塗布技術と、モジュール構造を最適化するシミュレーション技術を活用して世界最高効率のモジュールを開発した。
 有機薄膜太陽電池は低価格で大量生産できるうえ、軽量、薄型で柔軟性があることから、実用化が期待されている。しかしエネルギー変換効率が低く、実用化には13%を超える効率が必要とされている。東芝が5cm角モジュールで9.9%、1cm角のセルで11.2%を実現したことによって、実用化に一歩近付いたと言える。
 太陽光発電の導入量が近年大幅に増えている。それに伴い、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の買い取り価格の引き下げが議論され、発電コストの抑制が求められている。一方、現在主流のシリコン系太陽電池は重量と形状の面で設置場所が限られている。こうした問題を解決する技術として有機薄膜太陽電池の実用化が望まれている。【(株)東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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