一般財団法人環境イノベーション情報機構
富士電機、コンテナ型データセンターを発売、独自技術でサーバー冷却電力を削減
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2014.05.19 【情報源】企業/2014.05.19 発表
富士電機は、サーバーラック、空調・電源設備などを一体化したコンテナ型のデータセンター「F-eCoMo(エフエコモ)」を5月15日に発売した。データセンターは電力消費量が多く、事業者やユーザー企業にとって、電力削減は課題の一つだ。エフエコモは独自の制御技術を活用し、サーバー冷却に使用する電力を大幅に削減する。サーバールームは運転時に高温になり、通常は冷房機器での冷却が必要になる。エフエコモは独自の間接外気空調ユニットを使い、外気の温度に応じて最適な冷却方法を自動的に制御する。冬など気温が低い時期は冷房を使うことなく、外気を取り入れて冷却する。気温が高い夏などは、外気と冷房運転を併用して運転する。
この空調システムによって、一般的な空調機と比較して空調の消費電力量を年間65%削減し、電気料金を抑制する。条件は、冷房能力40kW、給気温度26℃、給気風量8500m3、外気を東京の月平均温度として算出した。サーバールームに直接外気を取り込まない仕組みのため、ほこりなどの混入が機器に影響を与えることもない。
幅6.3m、高さ3.1m、奥行き4.7mのコンパクト設計で、トラックで運び込める。サーバーラックをコンテナに事前に実装していて、3カ月でデータセンターが構築できる。サーバーの負荷熱に合わせ、空調設備単位での増設も可能にした。コンテナ型データセンター市場の拡大が見込まれる中、省エネをアピールして展開する。【富士電機(株)】