一般財団法人環境イノベーション情報機構
住友林業、植林によるカーボン・オフセット「プロジェクトEARTH」を3年間延長
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2014.05.09 【情報源】環境省/2014.05.02 発表
住友林業は、植林によるカーボン・オフセットの取り組み「プロジェクトEARTH(アース)」を3年間延長する。自社が展開する注文住宅と分譲住宅の主要構造材で排出されるCO2を、インドネシアの荒廃地に植林することで相殺する。2009年4月に5年の植林を目標に始め、2014年3月に期間が経過したが、社会的な意義を考慮して継続を決めた。住友林業は、年間に販売する住宅全棟の主要構造材の伐採・搬出・製材・運搬・施工で約6万tのCO2を排出する。プロジェクトアースは、このCO2のオフセット(相殺)が目的だ。熱帯林の保全と回復が求められるインドネシアに植林し、その後10年間育成する。同国には合板などの木質パネル製造、製品加工を行うグループ企業があり、関係が深い。
年間に建築を予定する新築住宅と分譲住宅の延べ床面積の2倍の面積への植林を年度内に実施する。年間で東京ドーム約64個分に当たる約300haで、植林本数は在来樹種や早生樹など計約30万本に及ぶ。森林を回復させるための「環境植林」と、地域住民とともに植林し、成長後に伐採して建材や家具の材料にする「産業植林」を組み合わせる。
これまでの2009年4月〜2014年3月には、計1464ha(年間平均293ha)に約140万本を植林した。内訳は環境植林が336ha、産業植林が1128ha。2014年3月時点でCO2換算量は1万1000tと推定している。植林した後は10年間にわたって管理・育林するため、今回植林の3年間延長を決めたことを受け、プロジェクトの期間は2026年3月までに伸びた。【住友林業(株)】