一般財団法人環境イノベーション情報機構
IHI、関係会社が自転車シェアリングシステムをジェイアール東日本企画に提供
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2014.02.21 【情報源】企業/2014.02.18 発表
IHIの関係会社で情報通信技術、駐輪施設開発のIHIエスキューブは、自転車のシェアリングシステム「Suicle(スイクル)」をJR東日本子会社で広告関連事業を手掛けるジェイアール東日本企画に提供した。JR東日本が発行するIC乗車カード「Suica(スイカ)」が会員証と決済の機能を兼ね、気軽に利用できることが特長となる。スイクルは、自転車をシェアして使うコミュニティーサイクルシステムで、設置されたポート(自転車貸し出し拠点)のどこでもレンタルでき、乗り捨てられる。使いたい時だけ使用する利便性の高い交通手段としての役割があるほか、地域の回遊性や街づくりの活性化、低炭素社会への貢献などさまざまな効果が期待できるという。
都市型レンタルサイクルの多くは、クレジットカードが登録時に必要になるケースが多いが、スイクルは会員登録すれば、ポートの端末機にスイカをかざすだけで貸し出し・返却・支払いが可能になる。利用登録も端末機でできる。使用者のICカードと自転車のICタグをシステムで管理し、いつ誰がどの自転車に乗っているか分かる。
JR中央線の武蔵境駅(東京都武蔵野市)、東小金井駅(同小金井市)の各駅に隣接した高架下と、東小金井駅に近い東京農工大学科学博物館前にポートを設けて運営を始めた。今後、全国でシステムの販売拡大を進める。コミュニティーサイクルはCO2排出削減効果と市街地の渋滞緩和が見込め、日本各地で導入実験が実施されている。【(株)IHIエスキューブ】