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環境ニュース[国内]

セイコーインスツル、高温環境でも安定動作するコイン形リチウム二次電池発売

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.02.03 【情報源】企業/2014.01.30 発表

 セイコーインスツルは、高温の環境でも安定して動作するコイン形のリチウム二次電池「MS920T」を発売する。電子機器のリアルタイムクロックやメモリーなどの電源バックアップ向けに使用される。独自の封止技術と設計の最適化によって、従来製品で上限になっていた60℃の動作可能温度を85℃の高温まで高めた。
 MS920Tは直径9.5mm、厚さ2.0mmの大きさ、重さは0.45g、電圧は3Vで6.4mAhの容量があり、−25〜+85℃の範囲で動作する。リチウム二次電池は高温環境では熱で劣化が加速し、85℃で60日間保管した後の容量測定で従来製品は初期の40%まで下がる。一方、MS920Tは劣化がほとんどなく、90%以上の容量を維持する。
 コイン形のリチウム二次電池は、デジタルカメラ、ドライブレコーダなどの電子機器に広く使われている。機器の高機能・高密度化に伴って内部温度は上昇傾向にあり、自動車内や直射日光があたる環境での利用も増えている。そのためバックアップ用の電池にも高温での安定した動作が求められることから、MS920Tを開発した。
 サンプル価格500円で6月の量産出荷開始を予定している。2014年度に500万個の販売を目指す。セイコーインスツルは、二次電池の国際商談展「第5回国際二次電池展〜バッテリージャパン〜」(2月26〜28日、東京ビッグサイト)に出展し、このコイン形二次電池や、超小型ワイヤレス給電モジュールなどを紹介する。 【セイコーインスツル(株)】

提供:日経bp環境経営フォーラム(EMF)

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