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環境ニュース[国内]

三菱重工・三菱商事、ブラジルで電気バスの走行試験を開始、運用技術の確立へ

大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.11.25 【情報源】企業/2013.11.20 発表

 三菱重工業と三菱商事は、ブラジルで電気バスの走行試験を始めた。サンパウロ州交通局傘下で公共路線バスを管轄するサンパウロ都市圏運輸公社、路線バス運営会社のメトラと契約した。同州で2014年8月まで試験し、電気バスとパンタグラフ式の急速充電システムを開発・実証しながら運用技術を確立する。試験開始式典を11月19日に開いた。
 走行試験に使う電気バスは、全長18mになる2台連結の大型車で、メトラグループのトロリーバスメーカーと3月から共同開発し、完成した。三菱重工はリチウムイオン二次電池パック、パンタグラフ式急速充電システム、普通充電器を提供した。今後この電気バスを使用してサンパウロ市地域のバス路線で一般乗客を乗せた実証試験と評価を行う。
 試験では、電池容量を最小にしても急速充電で継ぎ足し充電することで朝と夕方のピーク時間帯は充電なしで走行し、トータルのコストはディーゼルバスやトロリーバスより優れていることを実証する。併せて、蓄電池の劣化を最小に抑える急速充電パターンや、実運用に適したパンタグラフ式充電、簡素なシステムパッケージについて検証する。
 ブラジルをはじめとした中南米ではバスが公共交通機関の中心となり、環境対策から電化ニーズが高まっている。中でもサンパウロ州は環境意識が高く、2020年ごろまでに7万台規模の全てのバスを再生可能エネルギー対応に置き換える計画を立てている。三菱重工と三菱商事は今回の走行試験を機に、中南米の電気バス市場を積極的に開拓する。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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