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環境ニュース[国内]

岡村製作所、スギの間伐材を原料とし馬による木材運搬を活用したスツールを製作・発売

環境一般 CSR】 【掲載日】2013.11.08 【情報源】企業/2013.11.05 発表

 岡村製作所は、スギの間伐材を原料とし馬による木材運搬(馬搬)=ホースロギング=を活用したホースロギング家具として、スツール(背もたれがない腰掛け)「KURA」を製作した。12月に発売する。生物多様性保全活動の一環となり、間伐材の有効利用による森の健全化と、自然を破壊しない馬搬の普及啓発を推進する。売り上げの一部は森林再生に役立てる。
 KURAは3本脚のスツールで、座る面は三角形になっている。通常、木製家具は広葉樹など固い木材から作られるが、柔らかく人工林に多いスギ材を使った。馬搬をアピールするために馬を感じさせる繊細な形状にすると同時に、金属部品で強度を確保した。金属部品の一部には馬蹄形のマークを入れた。本体価格は9万5000円となり、サイトで限定販売する。
 人が意図的に作った森では間伐など手を入れ続けることが重要になり、管理を継続するには森の経済循環も不可欠なことから、家具には使われることがないスギの間伐材をあえて活用してスツールにした。切り出した材木の運び出しには作業道整備などの課題があり、作業道が不要で森へのダメージも少なく、化石燃料を使用しない馬搬の方法で搬出した。
 馬搬は昭和中期まで盛んに行われていた林業の集材手段だが、重機の発達などから今では岩手県遠野市に残るだけになっている。小回りがきき、重機で土壌を固めたり立木に傷を付けることもほとんどない。草やわらなどの天然資源からエネルギーを生み出し、馬の排泄物は森に還元される。KURAは、遠野市に設立された馬搬振興会の活動を支援する。【(株)岡村製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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