一般財団法人環境イノベーション情報機構
積水ハウス、本社のある「新梅田シティ」に設置の巨大緑化モニュメントが完成
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2013.11.07 【情報源】企業/2013.11.05 発表
積水ハウスが本社のある大阪市北区の複合施設「新梅田シティ」で設置工事を進めてきた巨大緑化モニュメント「希望の壁」が10月31日完成し、11月5日に完成披露式を行った。新梅田シティの庭園や郊外の森、里山をつなぐネットワークを形成して生態系保全を目指すとともに、環境活動や生態系保全への関心を高める機会を提供する。希望の壁は、建築家の発案で新梅田シティ東側の道に面した場所に設けた。高さ9m、奥行き3mで長さは78mに及ぶ。プランターとステンレスのネットで壁の両面と側面を構成し、ソヨゴ、クチナシ、ヒラドツツジ、ヤブツバキ、ヤマブキ、フジ、オオイタビを中心に約100種2万本以上を植えた。開花時期が異なる草木もあって季節を彩る。
新梅田シティの中には里山の原風景とされる「新・里山」と名付けた約8000m2の庭園があり、絶滅危惧種を含む多くの生物が集まっている。希望の壁にはチョウを呼ぶ花木も植栽してあり、新・里山とつながることでチョウが舞う壁にするなど、新・里山と合わせて豊かな生態系を育む。希望の壁は都市の生態系保全に関する新たな試みという。
積水ハウスは、気候風土に適した自生種・在来種の植栽を顧客の庭に提案する「5本の樹」計画を推進している。希望の壁はこれら住宅地の森とも連係して生物を支えるネットワークの拡大を図る。新梅田シティはオフィス、ホテル、店舗などが入り、3月に20周年となった。積水ハウスは希望の壁を通して来場者に生態系保全を訴える。【積水ハウス(株)】