一般財団法人環境イノベーション情報機構
港湾整備政策で達成されるべき成果目標案への意見募集を開始
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2002.06.20 【情報源】国土交通省/2002.06.19 発表
国土交通省交通政策審議会港湾分科会の物流・産業部会と環境・安全等部会は、それぞれの検討部門に関連する今後の港湾整備の「アウトカム(政策の成果)目標」案を公表し、この案についての意見募集を開始した。意見募集の締め切りは平成14年7月9日。アウトカムは、政策により提供されたサービスが国民にもたらした成果のこと。国土交通省では政策の業績測定を行う際に予算投入量(インプット)や仕事量(アウトプット)だけではなく、国民の立場に立ったアウトカムを重視するとの方針を打ち出している。
このうち物流・産業分野の「アウトカム目標」案では、「より安く」「より速く」「より安全で信頼性の高く」「より地球にやさしく」「より暮らしを豊かに」という5つのニーズに基づき13の施策と目指すべきアウトカムを設定。
「より地球にやさしく」というニーズについては、(1)国際貨物の陸上輸送距離短縮(アウトカムはCO2削減)、(2)モーダルシフト化・輸送効率向上(アウトカムはCO2削減とモーダルシフトの進展)の2施策があげられている。
また環境・安全等部会の「アウトカム目標」案は、同様に「より地球にやさしく」「より豊かに」「親しみやすく、美しく、活力と潤いのある」「より人にやさしく」「より安全・より安心な」「より安く」の6つのニーズに基づき、14の施策とアウトカムを設定しており、「より地球にやさしく」というニーズでは(1)リサイクルポートの形成(アウトカムはCO2削減と循環型資源の国内輸送コスト低減)、(2)国際静脈物流システムの構築(アウトカムは循環型資源の国内輸送コスト低減)、(3)自然エネルギー生産・利用促進(アウトカムは自然エネルギーの導入)、(4)海面処分場への廃棄物受け入れ(アウトカムは廃棄物の適正最終処分)の4施策が、「より豊かに」というニーズでは(1)干潟・藻場等の再生・創造(アウトカムは干潟・藻場等の回復面積増大)、(2)環境学習、自然体験活動支援(アウトカムは環境学習、自然体験活動の機会増加)の2施策が盛り込まれている。【国土交通省】